札幌の観光スポットの中には一般的にはあまり知られていない穴場も存在します。この記事では、市中心部から徒歩圏内の範囲にある、無料の観光穴場スポットをご紹介します。
札幌の観光穴場 札幌駅から徒歩圏内の無料スポット
偕楽園跡
北7条西7丁目にある偕楽園は1871年、明治4年に開拓使によって設立された、日本で最初に計画的に造成された公園です。その名前は、「民と偕に楽しむ」という意味を込めて付けられました。園内には清華亭という接待所の他に、工業、農業、水産などの試験場が設けられ、産業振興の中心地としても機能しました。
清華亭
札幌市北区北7条西7丁目
1880年に「偕楽園」内に開拓使の貴賓接待所として建設された建物です。明治天皇の北海道行幸の際の休憩所として建築されました。洋風の造りに和風の様式を調和させた和洋折衷のデザインが特徴的で、現在は札幌市の有形文化財として指定されています。
建物内部は自由に見学でき、洋室には出窓や上げ下げ窓などの洋風なスタイルが採り入れられ和室には床の間や縁側、障子など伝統的な和風インテリアが見られます。
石川啄木の下宿跡
ヨドバシカメラ向かいの信号交差点付近のビルの一角に石川啄木の胸像があります。
1907年(明治40年)、詩人の石川啄木は21歳の時に、詩友である向井夷希微らに迎えられ、彼らの下宿先である田中サト宅に下宿しました。滞在は2週間という短い期間でしたが、啄木は勤め先の北門新報に「札幌は寔に美しき北の都なり」という印象を記し、札幌を去りました。その後は小樽や釧路などへと放浪の旅に出ました。
新選組隊士永倉新八来訪の地
北9条西5丁目 北海道大学正門前の歩道に『新選組隊士永倉新八来訪の地』の案内があります。足元にあるので注意していなければ見落としてしまうかもしれません。
土方歳三や沖田総司と並ぶ新選組きっての剣の使い手であった永倉新八は、晩年にこの地にあった道場で、東北帝国大学農科大学(現在の北海道大学)の学生に剣術を指南しました。
北海道大学構内
古河記念講堂
北大正門から構内に入り、通りをまっすぐ進んでいくと右手にある白い建物です。
左右にマンサード屋根を架け、中央に小塔を配置するなど、ルネサンス風のスタイルを採用した建築物です。明治42年(1909年)に建てられました。
札幌における木造洋風建築の代表的なものの一つであり、国の登録有形文化財に指定されています。
ウィリアム・S・クラーク像
古河記念講堂の正面にクラーク博士の胸像があります。
クラーク博士は、マサチューセッツ農科大学学長の地位から離れ、1876年に札幌農学校の教頭に就任しました。彼は学生たちに大きな影響を与えました。帰国の際に残した「Boys, be ambitious!」の言葉は、今もなお語り継がれています
旧札幌農学校校舎
北9条西8丁目、クラーク像から西に進むと旧札幌農学校校舎があります、
北海道大学農学部前には、明治34年(1901年)に建てられた旧昆虫学教室や、明治35年(1902年)に建てられた旧図書館読書室など、農学校時代の建物が現存しており、当時の雰囲気を感じることができます。「エルムの森」は、観光客や構内散策者などに休憩場所として開放されています。
北大イチョウ並木
メインストリートを北に進むと、北海道大学構内の北13条通には、道の両側にずらりと並んだイチョウ並木があります。このイチョウは、昭和14年(1939年)頃に植栽されました。夏には緑色のトンネルを形成し、秋には黄金色のトンネルに姿を変え、訪れる市民や観光客の目を楽しませています。また、ライトアップイベントも開催されています。
番外編 休憩・グルメスポット
博多ぶあいそ別邸
住所:北海道札幌市北区北8条西5丁目
JR札幌駅・札幌市営地下鉄南北線札幌駅から徒歩7分の距離にあるぶあいそ別邸は、歴史ある建物を利用した博多料理のお店です。
クラシックな外観や内装はもちろん、水炊きやもつ鍋、一品料理などとても評判がよく、確実に席を押さえておきたいという場合は予約をおすすめします。
インフォメーションセンターエルムの森
北海道大学キャンパス内、正門から入って左手にあるインフォメーションセンターが「エルムの森」です。木の温もりに満ち、四季折々の自然と調和した明るい建物です。
インフォメーションカウンターや広報誌閲覧コーナー、ホール、ギャラリーだけでなく、大学オリジナルグッズを販売するショップやカフェも併設されており、モーニングやランチの提供も行っています。訪れる人々の憩いの場として知られています。
https://www.instagram.com/cafedegohan85/(公式インスタグラム)
いかがでしたか?札幌駅からアクセスのよい範囲内にも、歴史と文化を満喫できる観光穴場が盛りだくさん!北海道開拓の歴史に触れてみてくださいね。
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